Kindle版で買いました。
結論としてはおすすめな本!
1.総括
自分的に、今流行りの「英語のハノン」が何かいまいちだったので、買った本。
シンプルな英語(著者:中山裕木子、講談社現代新書)
2021年10月1日発行。
この本を読んで、なんとなくで考えていた英語と日本語の違い、
特に、下記が良く分かって、すっきりしました。
- なぜ、英語では「主語」と「動詞」が重要なのか
- なぜ、SpeakingやWritingをすると「There is構文」や「仮主語It is ● to~」になってしまいがちなのか
- なぜ、If、When節を冒頭に持って来てしまいがちなのか
2.シンプルな英語のポイント
①具体的な主語から文を開始する
日本語は客観的な表現を好む。
英語は明示した主観的な表現や具体的な表現を好む。
ただ、英語にも一部存在している客観的な表現「There is構文」や「仮主語It is ● to~」が日本語にぴったりと当てはまってしまうため、客観的な表現が必要以上に増える。
(これ読んでなんかとてもスッキリ)
②力強い動詞を使う
イディオム表現をやめ、動詞1語で表現する
(この考えはあまり見たことないからなるほどと)
③受け身を減らす
能動態で力強い印象を与えることができ、かつ語数も減ります。
(確かに語数を減らすと間違いずらくなる)
④シンプルな単文で表す
条件を表す節を使った日本語表現を工夫して単文に変更できる。
(現状SW解いていると、When、if節を多用しがち)
⑤否定のnot文を減らす
no、neverを使ったり、逆の発想で考えたりする。
(これは練習しないとできなそうだなと)
3.英語アプリで特に使えそうなもの3選
①②は本でも紹介されていたアプリ。③はブログ書く過程で見つけたもの。
知らないサービスも結構あって情報収集は重要だなと。AIの進化は予想以上に速い。
①DeepL翻訳(ディープエル)
→AI翻訳のサービス。
法務の英訳でも良く紹介されていて、翻訳精度は高い。
(無料版だと機密保持の問題はあるが、個人使用であれば基本問題なし)
最近(2022年12月)にChrome拡張されました
②NaturalReader(ナチュラルリーダー)
https://www.naturalreaders.com/
→いろいろな国のナレーターの声で、読み上げてくれるアプリ。
スピードの調整も可能。Chrome拡張機能もあり。アプリ入れてしまえば、WEBサイトをそのまま読んで貰えるし使い易い。無料で使える。
③Grammarly (グラマリー)
→作成した英語の文章のスペル・文法チェックをするサービス。
翻訳機能はないのでDeepL等と組み合わせて使うとベター。無料で使える。
4.TOEIC SWへの応用
この本読んで、SWはそんなにパターンが多くないから、
解答を自分で「しっくりくる英語」で作り上げて、ひたすら準備しておく
のが一番と思いました。
- SV0を特に効果的に使って表現する
- ビジネス英語で使い易い動詞を押さえておく(have,need,use,include等、その他たくさん)
- 時制はどのように伝えたい事象かという観点でとらえる
- 英語は、基本的に動作主を明示し、主語から見た世界を常に展開
- ネイティブの頭の中は冠詞が先
5.最後に
特に、本のあとがきの
「非ネイティブによる、世界の非ネイティブにも伝わる英語」を目指す
この考え方とてもいいと思いました。
ネイティブだと、聞き取りづらい人でも、正しいような風潮があるし、
女の人が低い声で読むのがテンプレな風潮があるから、
まなみちゃん読みで「可愛く読む英語」が流行るといいなぁ。
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