【VRChat】遅延のないボイチェンの構築方法【Babyface Pro FS】

前にチャレンジした時は、
無料の「VB-CABLE」（仮想オーディオデバイス）でやろうとしましたが、
遅延がひどくて全然話せませんでした💦

遅延があると話せなくなるので、
重要度は、
①遅延なし、②ノイズなし、③音の質
の順です。

いろいろ調べて、今回は、
・オーディオインターフェイス…Babyface Pro FS

・DAWソフト…Studio One 5

を導入して、再チャレンジ！

オーディオインターフェイスも DAW使うのも初めてで、
音出すのだけでも、かなり苦戦したので、
ハマった箇所もまとめてみました！

▼【VRChat】ボイチェン初テスト♪▼

１．TotalMix FX

オーディオインターフェイス「Babyface Pro FS」をPC上で操作できる附属ソフト

とても便利ですが、初心者には直感的に分かりづらい仕様です💦

▼まず、下記からドライバーとファームウェアをダウンロード
「シンタックスジャパンのサイト」

ハマる箇所①…端子の名称

「AS」、「SPDIF」、「ADAT」などの端子の名称の意味が分からない

▼下記サイトがとても参考になります。
「絶対わかる RME Babyface Pro 完全入門」

特にリンク先の「端子の名称」の表が秀逸

ハマる箇所②…ルーティング・ループバック

・ルーティング
・ループバック
の仕組みを正確に理解しないとハマる。

▼下記サイトがとても参考になります。
「RME「TotalMix FX」を使用したループバックの方法」

上記で仕様を理解するまでかなりぐるぐるしていました…

（１）まとめ

①　「SOFTWARE PLAYBACK」の音声が「HARDWARE OUTPUTS」に入る
②　①「HARDWARE OUTPUTS」から出力される音がループバックによって「HARDWARE INPUTS」に再入力される
③　②をPC、VRChat、OBSの入力で使う

（２）ルーティング

ルーティングとは、異なるネットワークにパケットを送信するときに最適な配達経路を決めること

「HARDWARE OUTPUTS」のいずれかのチャンネルをクリックして有効にし、
そのチャンネルに入力したい音声を「HARDWARE INPUTS」または「SOFTWARE PLAYBACK」から選択し、フェーダーを上げる。

上記フェーダーで指定したボリューム値で「HARDWARE OUTPUTS」のチャンネルに音声が入力される。

（３）ループバック

ループバックとは、出力される音声を再度入力信号として取り込むこと

上記でルーティングした「HARDWARE OUTPUTS」のチャンネルのスパナアイコンをクリックして「Loopback」をオンにする。

すると出力音声が対応する「HARDWARE INPUTS」のチャンネルへ音声が内部入力（つまりループバック）されるという仕組み。

ルーティングは、実際図に書いてみると分かり易いです

▼下記サイトがとても参考になります。
「Babyface Pro FSでボイチェン環境を作ったメモ」

上記サイトの図を参考に、実際の流れをメモしながら
やっていたらなんとかできました！

２．Studio One

Studio Oneは、DAWソフトの１つ。

ボイチェンの設定方法は、下記動画がとても参考になります。

▼ラランの【ボイチェンルーティン】カワイイ‼

• Studio oneの設定方法が分かる
• 使うVSTが分かる
• VSTの入れ方が分かる

ラランちゃんの動画は、他の動画も
ボイチェンの設定方法から発声方法まで
とても参考になるのでおススメです！

①DAWのソフトウェアはどれがいいの

DAWソフトは下記がメジャーです

Studio One…直感的に使い易い。動作が軽め。有料。
Cubase…シェアが高い。値段が高い。有料。
Reaper…無料で使える。動作が軽い。

＜Reaper＞　
無料なので、最初これを使おうとしたのですが、
基本英語なので使いづらいのと、
持っていたボイチェンのVSTが上手く使えなかったりで
諦めてStudio Oneにしました

②ボイチェン用のおすすめのVST

使っているVST
・RX Voice De-noise…定番のノイズ除去。有料。
・Gform…遅延なしのボイチェン。無料。
・little alterboy… 遅延が少ないボイチェン。遅延50mm秒。有料。

持っていないけど、ラランちゃんの動画に出ていたVST
・ELASTIQUE PITCH 2…歌用にいいらしいから使ってみたい。遅延150mm秒。有料。
・COMET…リバーブ。調べたら結構値段するけど使ってみたい。有料。

３．DTM系の略称の意味

ASIO…Audio Stream Input Output

API…Application Programming Interface

DAW…｢Digital Audio Workstation｣ 。MIDIやオーディオを扱い音楽を制作することの出来るDTMソフトウェア、音楽制作ツール全般を指します。

DTM…Desk Top Music（デスクトップミュージック）の略で、パソコンを使用して音楽を作成編集すること

DSP…Digital Signal Processorの略。「デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ」。一言でいえば、エフェクトなどの処理を得意とする専用のコンピュータ、デジタルICのこと。

PAミキサー…入力された音のバランスを調整し、聞き取りやすい音を作るための機材。

• GAIN（ゲイン）…ミキサーに入力された音声信号の大きさを決める機能
• COMP（コンプレッサー）…歌声や楽器の演奏などは一定でないため、コンプレッサーを使って聴きやすい音に調整
• EQ（イコライザー）…HIGH・MID・LOWなどの周波数域を増減し、音質を整える機能。楽器や歌声などの「HIGHをブースト」「LOWをカット」
• EFF（エフェクト）…音声にリバーブやディレイなどの効果を付ける
• フェーダー…音量の調整を行う。チャンネルごとの音量を決めるチャンネルフェーダー、最終的に出力する音量を決めるマスターフェーダー。

VST… 「Virtual Studio Technology」の略で、DAWと外部のソフトウェアとの連携を行うためのプログラム規格。Steinberg社。

ルーティング…異なるネットワークにパケットを送信するときに最適な配達経路を決めること

ループバック…ループバックとは、出力される音声を再度入力信号として取り込むこと

４．ボイチェン用のおすすめ機材

① Babyface Pro FS

　2イン/12アウト 24bit/192kHzサポート USBバスパワー対応
　プロフェッショナル・オーディオインターフェイス

• ボイチェン調べていると、遅延問題とループバック機能で、結局これに行きつく。
• ボイチェン情報も多いので、初心者でも調べれば、なんとかなる。
• 机のスペースが狭くても、サイズが小さいので置ける。
• 値段は高めですが、クオリティ求めると、他に選択肢なし
• 並行輸入品で購入すると、多少安めで買える。

※Babyface Pro FSが品薄で、もともとは10万円ぐらいでしたが、供給が減り需要が高いので、ずっと値上がりしていてます。
　

② Studio one 5 Artist

• 無料版では使えない、ボイチェンのVSTが使える
• 初心者でも比較的、直感的に分かり易い仕様

③ ZOOM ズーム V3/V6用超指向性ボーカルマイク SGV-6

・超指向性のショットガンマイクで雑音を拾わない
・コンデンサマイクで音質もよい
・値段もリーズナブル
・下記の他のマイクも試したけど、ボイチェン用にはズバ抜けた性能
・ラランちゃんおすすめのボイチェンマイク

注意点
・HMDだとマイク位置が見えづらいので、上手く固定する必要あり

④ オーディオテクニカ AT8700J

・しっかりした作りで、長いボーカルマイクでもしっかり固定
・3,000円ぐらいの安いものに比べて、かなり安定感あります

⑤ CANARE XLRケーブル

・ZOOM SGV-6の接続用に

（参考）オーディオテクニカ コンデンサーマイクロホン PRO35

良い点
・ヘッドセットにぴったりくっつけられる
・無線は遅延問題があるので、有線がおすすめ

悪い点
・有線なので動きづらい。
・HMDつけて動くとノイズがかなり入る。
・大きいマイクに比べて音質は下がる。

（参考）AT 4040

良い点
・値段と性能で丁度いいコンデンサマイク
・単一指向性で使い易い

悪い点
・マイク感度がよいので広い範囲でノイズを拾ってしまう
・HMDで見えないのでVRC用だとなかなか難しい

５．（参考）PC設備

ゲーミングノートPC

OMEN by HP 17-ck0037TX エクストリームモデル【S2】
・日本HP社の最新のゲーミングノートPC
・VRChatでボイチェンとフルトラアプリ広げてもサクサク動く
・画面も大きいので使い易い

▼日本HPのサイト
OMEN by HP 17-ck0037TX エクストリームモデル【S2】

ワイヤレスゲーミングヘッドセット

CORSAIR Virtuoso XT
・遅延のないワイヤレス＋シンプルデザインなので、会社のWEB会議でも愛用中。
・今回からBluetoothも対応。ワイヤレスで２つ同時接続可能で、Discordの接続も可能。
・ただし、ボイチェンでオーディオインターフェイス経由の時は、有線接続。

６．まとめ

①遅延対策…遅延があると上手く喋れない
　オーディオインターフェイス…Babyface Pro FSのループバック で遅延なし
　ボイチェンのVST…Gformのボイチェン で遅延なし

②ノイズ対策…ノイズがあるとボイチェン変換で更にノイズが増幅
　超指向性マイク…Zoom SGV-6の超指向性 でノイズ軽減
　ノイズ除去のVST…RX Voice De-noise でノイズ除去