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実務に役立つ英文契約書の本4選【TOEIC800→895】

えーるくん

TOEICはビジネス英語なので、英文契約の難しい単語が、
割とTOEICで出たりするよ。

何10冊かは読みましたが、なかなか良書がない英文契約書に関する本

僕は、日系企業の法務部なので、英文契約を見るのは、年に10件程度です。

大きい案件のものは、予算かけて顧問弁護士に依頼できますが、
小さい案件のものは、予算かけれず自分で見ないといけないので
困っている人も多いはず。

ということで、僕が実際読んだ本で、実務に役立つ英文契約書の本4選です。

  1. TOEICの勉強の点でいえば、TOEICはビジネス英語なので、
    英文契約の難しい単語は、割とTOEICで出たりします
    実際この前覚えたの出たなというのは何回かありました。
  2. 800点超えて、仕事上、英文契約を見る機会があるという方は、
    勉強方法として有りだと思います。

TOEIC545→805点の時に使った『スタディサプリ』

目次

1.負けない英文契約書 (不利な条項への対応術)→おすすめ!

「負けない英文契約書 (不利な条項への対応術)」(清文社)

どれか1冊と言われたら、この本をおすすめします!

著者は、弁護士、カリフォルニア州弁護士の熊木明弁護士の本。

外資系法律事務所のスキャデン・アープス法律事務所の先生なので
内容は問題ないでしょう。

① 分類方法が秀逸で、分かりやすい。
大枠として、法務部が重点的にレビューすべき条項が分類されている。
→例えば、表明保証条項(Representation & Warranty)、
補償条項(Indemnification)は、法務リスクが高いなど。

② 章ごとに、レビューの視点が書かれている。
→例えば、大きな方針(何を注意して見ればいいか)が提供されるので、
応用が効いて、実務上使い易い

②のレビューの視点は、具体的には、下記のイメージ。

<補償条項(Indemnity条項)>
日本の契約書における損害賠償責任規定と同じレベルのものにする。

Indemnity条項による自身の責任を、自身がミスをしたときに、
それによって相手方(及び相手方と同視できる者)に生じた損害のみ
を賠償する責任に限定する。

引用元:「負けない英文契約書 (不利な条項への対応術)」

※補償条項(Indemnity条項)とは、一方当事者が他方当事者に対して、一定の事由ある場合に金銭などによる補償責任を負うことを約する旨の条項をいう。
補償責任は、契約に基づく損害賠償責任と異なり、故意や過失がないとされるケースでもその責任を免れることはできないとされる。


一方、多くの他の英文契約書の本は、タメにはなるが、実務上使いづらい本が多い
例えば、英文契約で良く出る単語や熟語の意味が個別に書いてあるのみ、
shall,mayの使い分けとかが詳しく書いてある、ひな形がいっぱい載っているのみ等。


以上の理由で、この本がおすすめです!

(ただ、現状、残念ながらずっと品薄で、 
 アマゾンでも中古本が定価より値上がりしています。)

参考:教科書では学べないM&Aの実務

英語とは関係ないですが、
法務担当の方は、「教科書では学べないM&Aの実務」(清文社)も良書なので是非!

¥4,180 (2022/05/12 05:45時点 | Amazon調べ)

この本も、品薄で、ずっと値上がりしていましたが、
最近見たら、Kindle版出ていました!

2.改訂版 条項対訳 英文契約リーディング

2023/1/4追記 この本もかなりおすすめ

「改訂版 条項対訳 英文契約リーディング」(第1法規)

  • 英文契約で有名な弁護士の長谷川俊明先生著
  • 法務の雑誌の「ビジネス法務」でオススメされてたから購入
  • 一般条項の例文が沢山載っていて比較でイメージしやすい
  • 所々にあるcolumnが実務的で面白い
  • 印刷版は定価より値上りしています。(Kindle版は定価で買えます。)

3.はじめてでも読みこなせる英文契約書

「はじめてでも読みこなせる英文契約書(明日香出版社)」

  • 元東芝法務部員の本郷貴裕氏が著者。
    弁護士ではないが、法務雑誌の連載も多い、人気著者
  • amazonのランキングで高く、
    「英文契約書・法務」のランキングで1位の状態が続いている。
  • 英文もなるべく平易なものを使っているので理解しやすい。

応用:重要英単語と例文”で英文契約書の読み書きができる

上記が合うようであれば、より応用的な内容の
「重要英単語と例文”で英文契約書の読み書きができる」(中央経済社)も読む価値あり。

応用:頻出25パターンで英文契約書の修正スキルが身につく

2022/1/21追記
最近、出版されました。

4.高速マスター 法律英単語 2100 法律・基礎編

「高速マスター 法律英単語 2100 法律・基礎編」(日本加除出版株式会社)

  • 著者は、弁護士の渡部友一郎氏。弁護士で、外資系企業の日本法務本部長なので、
    内容は問題ないでしょう。
  • 法務省の「法令用語日英標準対訳辞書」に準拠しているので、
    和訳の正当性に迷いがない。
  • 日本法で出てくる用語を英語にするとどうなるかが、分かりいろいろ新鮮。
  • 個人的には刑法関係は分けて記載されていた方がいいかとは思いましたが、
    類書がないので、アプリや英文契約と紐づけた続編が出ればいいなぁと個人的には期待。

「高速マスター 法律英単語(R)II 1000 英文契約書 編」

2022/6/21追記 
最近、新しい本出ました!

  • 前作でカバーしなかった「英文契約」に必要な基礎的な単語を収録されている
  • 1000語なので覚えるのに丁度いい分量
  • 前作には無かった、例文発音記号がついています
    →普段使わない単語が多く、発音調べることが多いのでとても便利

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